top of page
肩痛

肩こりとは

人は二足歩行をするために、もともと首や腰に負担がかかりやすい体をしています。首から肩にかけての筋肉が姿勢を保つために緊張し、血行が悪くなって、重く感じるのが肩こりです。肩こりを引き起こす主な要因としては、筋疲労、血行不良、末梢神経の傷などが挙げられます。それらの要因が単独、または、互いに関連し合いながら肩こりを引き起こします。首と肩の周辺には様々な筋肉があり、これらは重たい頭や腕を支えているため、緊張し続けています。それに加えて猫背や長時間のデスクワーク、スマホの利用といった生活習慣がある場合、通常よりも筋肉が緊張し、硬くなってしまいます。硬くなった筋肉は血管を圧迫し、血液の循環が悪くなったり、末梢神経を傷つけてしまいます。その結果、凝りや傷みを起こします。また、血行不良になると、筋肉に十分な酸素や栄養が供給されず、ますます筋肉が硬くなってしまいます。

肩こり負のサイクル.webp

​肩こりと姿勢

肩こりは主に僧帽筋(そうぼうきん)・肩甲挙筋(けんこうきょきん)・菱形筋(りょうけいきん)などの肩甲骨周りの筋肉が硬くなって起こります。肩甲骨周りの筋肉は、重さ約4~6kgの頭や、体重の約16%の重さを占める両腕を支えている筋肉群です。顎や顔を突き出したり、背中が丸まっていたりすると、頭が肩よりも前に出ます。そうなると、頭を支えるために、肩甲骨周りの筋肉はもっと収縮しなければなりません。頭部が肩の真上にある時よりもかなりの負担がかかってしまい、肩こりになりやすいのです。また、いかり肩の方やキーボードの位置を高めに設定している方は、両腕を持ち上げる必要があるため、肩甲骨周りの筋肉に余計な力が入ります。これも肩こりを引き起こしやすくする一因です。

image.png

​肩こりと病気の関係

貧血、低血圧、高血圧などの症状があるときは肩こりを起こしやすくなります。その他にも狭心症や心筋梗塞、胃潰瘍などが原因になっていることもあります。この身体に表れる内臓由来の痛みを関連通(放散痛)といい、身体からのサインであるため、見逃してはいけません。また、目の病気がある、視力に合わない眼鏡をかけ続けている、歯の噛み合わせが悪い、虫歯があって片方の歯でしかものを噛めないなどが原因になっている場合もあります。また、不安・イライラなど長く続くストレスが肩こりを誘発するともいわれています。

bottom of page